月末の小ネタ [日々聴く音楽]

スタイルカウンシルとスイサイダルテンデンシーズって
なんとなく語感が似てねぇか?
と、相も変わらずどうでもいいことを書いていますが。
いや、
“How Will I Laugh Tomorrow When I Can't Even Smile Today ”('88)
って凄いアルバムだなぁって先日改めて感心していたもので。
いわゆるスケートロックが他の要素をはらんで異形化していくプロセスで
誕生したアルバムですが、これほどに軽やかなスラッシュメタルってのは
他に類を見(聴か)ないと思うのですよ。



“Suicyco Mania”から↑ への流れとか最高に爽快で気持ちいいんだよね。
あぁ、そういえばこのアルバムは
丁度僕がレコードからCDへ乗り換えるタイミングで聴いたので
CD版に準じた話になっております(レコードに“Suicyco Mania”は未収録)。
…結構頑固にレコード盤を引っ張っていたのですけれどねぇ。

一方のSTYLE COUNCILは貼りません。
なんかかなり前に“My Ever Changing Moods”を貼った記憶があるんだけれど
どの作文だったか思い出せねぇw
そもそも僕はPaul Wellerそんなに好きじゃないんだよね。



DIAMOND HEADの“Canterbury”('83)が
如何に我が耳に影響を与えたのかについてちゃんと書いていないことに
今頃気が付いてこりゃなんとかせんといかん、と色々調べておりましたところ



ひと月ほど前にチャンネルが開設されておりました。
で、おい、なんか歌上手くなってねぇか?
直近この人の歌うのを聴いたのはコレなので…なんだよもう12年も前じゃないか。

NOTORIOUSすら受け止めてしまった僕
今さらこの人にハードなロックを期待するものでもなく、
もうこの路線で全然構わないのでアルバム作って出してくれぇ。



Tublar Bells: 50th Anniversary Edition / MIKE OLDFIELD
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ASIAの1stと並んで恐らく僕の人生において
一番回数を聴いているアルバムですから勿論買わない訳はないのです。

先日オケ版について書きましたがこちらは本家の周年記念盤。
本作については'09年再発の3枚組(2CD+DVD)があれば、
という事実はありつつ



こんなの収録されたらもうしょうがないじゃないですか。
これがMike Oldfieldの最後の録音作になるかも…
という得体の知れん話もあって、まぁ僕は信じないけどね。



…もう梅雨かなぁ。
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新しいのも聴いてはいる [新譜]

GW頃から年寄りの早起きみたいな現象に見舞われ、
そこからどんどん睡眠時間がズレてしまい
ここ数日は20時になるともう眠くて、
うっかりウトウトしてしまおうものなら1時に目が覚めてしまう。
なんなんだこれは?
特に精神的ストレスとか感じるアレもないし、ちょっと困っています。
…我ながらどういう枕よ?



5th Season / 5TH SEASON / 2023
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演奏者名をバンド側の意向に沿って正確に記すなら
5th Season feat. Durga McBroom & Jukka Gustavsonとなりますが、
本作は客演の名前に頼る必要なんかない堂々たる力作だと思います。
Jukka Gustavsonについては同郷の先達(WIGWAM)なのでまぁまぁまぁ、
って感じですがDurga McBroomって言われてもなぁ。
David Gilmour主導のPINK FLOYD(のツアー)で
バックボーカルをやった人って言われても正直あんまりピンと来ませんもの。
あぁ、あの♪ウゥウ~とかアァア~が入ってんだな、くらいのもんで。

-フィンランド内陸部、タンペレ出身の4人組によるデビューアルバム。
影響元としてPINK FLOYD、GENESIS、PROCOL HARUM辺りの名前を挙げており、
概ねそれらの名前から想像されるアウトプットを聴かせます。
自ら'70sスタイルと名乗る通り徹頭徹尾オールドスクールで、
ポストロック的音響なんざ微塵も感じさせません。



全編英語詞なので北欧感も薄く、
耳触りとしてはほぼブリティッシュプログレかなぁ。
しかし沈み込むような内省的主観に支配されている訳でもなく、
総体としてはサウンドに妙な爽やかさがあって
そこがこのバンドの特徴的なところだと思います。
後味のスッキリ感ね。

これは良く出来たアルバムだと思います。
例えば同じタイミングで聴いたRANDOM EARTH PROJECT(未作文)に比して
全くひけを取らない程度の内容であると考えます。
あっちはなんか突然ベタなブルースが混じってきたりするからなぁ。
まぁそれがPINK FLOYDっぽいっちゃそうなんだけどさ。



一方6月中旬にリリースされるのは

Burning Memories / ALTER OF OBLIVION
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デンマークの中堅バンドがレコ社移籍の後に出す5曲入りEP。
フィジカル(レコード)は更に1曲追加があるみたいです。
スローテンポだけに頼らないヨーロピアンドゥームメタルは
勿論僕の大好物でありますからSHADOW KINGDOM RECORDS時代のアルバムも
ざっくりとひと通り聴いてはいましたが…



割と早いテンポのリフを刻むことは以前にもありましたが、
こんなブラックメタルっぽいトレモロピッキングはちょっと記憶にありません。
そしてなによりメロトロンサウンドが高らかに鳴り響いちゃう
ドゥームメタルってのは大変面白い試みだと思います。
いや、これは目(耳)新しくてかなり新鮮ですぞ。
来年発表予定のフルアルバム(4枚目)の前哨ということで、
そちらも含めて実に楽しみじゃありませんか。

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もはやほぼ日記 [日々聴く音楽]

-そう言えば。
遂にMETALLICAの新譜を無視してやったのです。
'96年の“Load”以降、ずーっと惰性で
“Hardwired...To Self-Destruct”('16)まで買ってはきましたが
結果どのアルバムも3回くらいしか聴かなかったんだもの。

僕はそこそこ早い時期からこのバンドを
(勿論「血染めの鉄槌」からリアルタイムで)聴いていて
'86年の初来日(中野サンプラザ)だって当然見に行っているのですが…
結局SLAYERが“Hell Awaits”('85)を出すに当たって
俺たちはマイノリティの世界に生きる、と宣言し
その信念を最後まで曲げなかったのに対して
METALLICAはBob Rockと一緒に商業的な成功を収めるとともに
スラッシュメタルでもなんでもなくなってしまったというのがねぇ。

まぁもう、今更本気のスラッシュメタルなんて
どう転んだってやれないでしょうよ、という判断に基づいて
今回華麗にスルーとさせていただきました。



えーと。友人がtwitterで

#私を構成する42枚

ってのをやっていました。
これを見た僕は珍しくおっ!て声に出しちゃったんだよね。
これが例えば「無人島へ持っていける42枚」とか「棺桶に入れる42枚」なら
鼻で笑っていたでしょうが、
「自らを構成する要素としての42枚」ならもしかしてイケるんじゃないかと、
そんな風に直感したのです。

で、実際にやってみてこのお題は秀逸だと非常に感心しました。
確かに付け足したいアルバムはあるのですけれども
それが何十枚何百枚という数では決してありませんし、
最終的に抜け落ちた理由も自分の中でちゃんと腑に落ちている。

なにより
僕はこういう音楽で出来上がっています
ということがパッと見て瞭然、更に細かく見てニヤニヤ出来るリストとして
ちゃんと成立しているんですね。
これは他の方のリストを見ても同様で実に楽しい。

はい、僕のリストはコレ。

42 202305 tnb.jpg

こういうのって言葉で補足しちゃうと却って野暮な気がするので
何にもコメントしません。
だってこれを入り口にあーでもないこーでもないって談義するのは
本当に仲の良い人じゃないと結構厳しいと思うのです。

ただ、自分で買ったものより
友達に借りたヤツの方が多いんじゃないかというのは実になんとも。
そして今日の作文をなぞればやっぱりSLAYERは入るけどMETALLICAは落ちるのだw



ついでのオマケは



やっぱりこの人がSLAYERに居たってのはちょっと変だった気がします。
それにしてもAmoebaがYouTubeにチャンネル持ってるなんて全然知りませんでした。
あー、Amoeba行きたいなー。3日4日かけて隅から隅までチェックしたいわー。
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NWOBHMか否か [日々聴く音楽]

ここへ来て、全然何でもない話から
作文をデッチ上げるスタイルを確立しつつあります。
これはこれで、一体どうなんでしょうねぇ。



先日スイスKILLERについて書いた際KROKUSの名前を挙げ、
当然僕の耳はそっちに流れる訳です。
そして'80年代KROKUSを一通り聴いた後はDEF LEPPARDへと移りました。
え、なんでDEF LEPPARD?
という向きには是非KROKUS'88年の10thアルバム“Heart Attack”を
一聴していただきたく存じます。
いや、“Heart Attack”からならJUDAS PRIESTでもDIOでもいいじゃん、
という突っ込みがあれば、それは全くもってその通りでございます。

-要するにDEF LEPPARDってのはAC/DCの'80年代型アップデート版である。
かつて僕の友人はそう唱えました。
ボロボロと滂沱の如く目から鱗が落ちたのは言うまでもありませんが、
今回“X”('02)まで通して聴いてみて
やっぱり“Hysteria”('87)で決定的にベクトルが変な方を向いたなぁ、と
なんとも当たり前の感想が…。
以降“Adrenalize”('92)で揺り戻すものの
次の“Slang”('96)でまた明後日の方向へ向かい、
それを反省してまた“Euphoria”('99)を出すという振幅のデカさ。
あ、因みに“Slang”を未だグランジとか言ってる人って居るのですかね?
だって、あんなに凝ったサウンドプロダクションのグランジがあるかってぇのよ。
別に鬱々とした感じでもないし、あれはどちらかと言えばサイケの酩酊感だよな。

…話が逸れた。
えーと、今般僕が注目(耳)したのは“Euphoria”です。
原点回帰を標榜しながらも徹底的に豪奢なエンジニアリングを経て
アウトプットされるサウンドにもはやAC/DC感はあまり無く、
これをもってDEF LEPPARDらしさのなんたるかが遂に確立されたように思うのです。



ちょっとした話題として、上掲曲にギターで客演しているのはDamon Hill。
英国の名レーシングドライバーGraham Hillの子であり
自身も'96年にF1ワールドチャンピオンの座を獲得している人。
ギターの腕前も上々で、同郷ミュージシャン達との親交も多かったようです。

まぁしかし次のアルバム“X”では他人の曲を交えつつ
もっと広角にロックの本質へと突っ込んでいくので
またもなんだか良く分からないことになっちゃうんだよね。
で、僕はそんな据わりの悪さに嫌気してそれ以降のアルバムを聴かなくなりました。

実物を拝んだのは更に後の'08年、WHITESNAKEと一緒に来日した武道館。
いやー、どっちのバンドも新しいアルバムなんか聴いてなくても
ライブ見るぶんには全然問題ないのが分かってるもんな。
David Coverdaleもまだこの頃は全然歌えていたように記憶しています。
ん?あぁ、DEF LEPPARDね。Rick Savageが弾いていた
ユニオンジャック柄のJacksonが何故か凄く印象に残っています。
あれ、5弦だったんですね、などとお茶を濁しつつ。
いや、面白かったと思います…あんまり覚えていないけどw

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コンパクト作文 [新譜]

う~む…これはなんともはや。

Rites of Percussion / DAVE LOMBARDO / 2023
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SLAYERを出たり入ったりする合間にPhillip BoaやMike Patton、
終いにはJohn Zornと一緒に演奏したりしている訳で
所謂スラッシュメタルの剛腕ドラマーという一面のみで
評価することの能わない人ではあるのです。
他にもPHILM結成に加わったかと思えば
突然SUICIDAL TENDENCIESに入ってみたりと、
もはや支離滅裂と言っても差し支えないよなぁ。

そんなDave Lombardoが初めてソロ名義でアルバムを出しました。
これ、メタルの人には評判悪い
(多分つまらないって言われる)でしょうねぇ。
実に、紛うかたなき「ドラマーのソロアルバム」なんだなコレが。



他楽曲の一部にピアノが使われているのを確認できますが
基本はパーカッションオンリーです。
あらゆる打楽器を使ってリズムと同時に音階を作り出し、
その残響音にすら音楽的意味を持たせようと試みる
(ミキサーはDave Lombardoの息子ですって)
ガチガチのシリアスミュージック。
かつて“Chemical Warfare”で狂ったように興奮していた僕は
コレをどういう顔して聴けばいいのだ?って感じですが
困ったことに全然面白いんだよこれが。
各曲がコンパクトにまとまっていてアルバムトータルでも35分と
絶妙な尺が聴き手の集中力を途切れさせないのです。
だらだらと自己満足を垂れ流すことを良しとしない姿勢は
大変素晴らしいと思いました。
実際このGWに聴いた中で
最もプログレッシブだったのが本作だったりして。

…まぁでも、



こんな曲のリズムですら
とんでもなくエクスペリメンタルかつグルーヴィだもんな。
逆に、なんでSLAYERだったのか?という疑問すら湧いてきますことよ。

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だらだらと、ただひたすらだらだらと [日々聴く音楽]

アッという間にGWも終わり、まぁこれなーんもしない連休でしたねぇ。
実家の掃除をしたり新宿やら御茶ノ水に出張ったりはしましたが
買い物はちょこちょこといった感じで盤数はあんまり増えず、
どちらかと言えば今あるものの整理に時間を割いていました。
ただ、何年振りかで外食ばかりしていたのでまた太ったんじゃないかと。



で、暫くの間積んだまま未聴だったKILLERの新譜“Hellfire”を
聴いて独り盛り上がったりしていたのですが
急にスイスのKILLERが聴きたい気分になりました。
僕ら世代の常識(?)としてベルギーKILLERとスイスKILLERってのが
ありまして、ここに時たま出てくるのは基本ベルギーの方です。

一方スイスのKILLERについては余りにもAC/DCテイストが強く、
だったら同郷のKROKUS聴いてりゃいいじゃんというのが僕的見解。
なので今までデータ化していなかったのですが聴きたくなったものは仕方がない。
CD棚をあちこち探して引っ張り出して来ました。

Thriller / KILLER / 1982
killerthriller.jpg

スイスKILLERっつったらやっぱりこのジャケだよな。
ドイツ大手のbellaphonから、2枚目のアルバム。



ボーカルがBrian Johnson丸出しなだけで
結構AC/DCっぽくない曲もあったりして
(実際メロメロのバラードとか収録されてんのよ)、
些か昔の印象とは違ったりもしたのですが
まぁでもアルバム全体のイメージはやはりB級なAC/DCだよな。
本作でbellaphonからドロップして以降も
'86年までに2枚のアルバムを出していましたがその後は沈黙。
それで僕の性分としていつもの通り調べてみたところ
'16年に4曲入りEPで復活、'19年には



アルバムも出していました。
もっとも'16年のEPにオリジナルメンバーは一人も含まれておらず、
'19年のアルバムに辛うじてギターのCrown Kocher
(上掲映像囚人服の人-この人は2ndリリース後バンドを脱けています)が
参加したのみのようですが。

まぁねぇ、一通り1回聴いて納得しちゃったので
今回もデジタルデータ化はしなかったというアレで、なんかスミマセンね。



話変わって



今月末リリース予定。
’93年に再びTRESPASSの看板を掲げてから4枚目、
前作からは5年経ちましたがSutcliffe兄弟はまだまだやる気のようです。
しかしこうなってくるとBLUE BLUDってのは一体なんだったんだ、
って話にはなって来ます。

えっ、ジャケットMark Wilkinsonが描いてんの!?
そりゃ豪勢ですねぇ(しかし貼らないw)。
勿論聴かないという選択肢はありませんことよ。

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