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メタルの変なカバー [日々聴く音楽]

同じジャンルの先達をカバーするってのも勿論面白いのですが
全然畑違いの曲を唐突に突っ込んでくる方が僕は好きです。

んー、古いのから順番に並べていこうかな。



OSMONDSなんて今の若い人は知らないのだろうけれど…
いや、正直僕だって殆ど知らないってのよ。
ただ、幼少期にテレビで見ていたカルピスのコマーシャルで
「カルピスのうた」を歌っていたのがオズモンド ブラザーズであり、
それが改名してOSMONDSになったのは知っていたので
このカバーは相当面食らいましたよね。
えっ!オズモンズなんかやってるの!?ってなもんで。

TANKはこの後もモータウン(“Chain of Fools”)をやったりして、
これはきっとAlgy Wardの趣味なのでしょうねぇ。

TANKの系列(?)ではこんなのもありました ↓



完全にリアルタイム('84年)のヒット曲を
即座にやるという厚かましさが大変清々しい。しかしこの焼け糞感w



今も現役バリバリのSAXONは近年カバーアルバムを2枚も出していますが
それ以外にもちょこちょこ人の曲をやっていますな。
その中でもひと際風変りだったのが'88年リリースの



よりにもよってChristopher Crossですよ。
これを聴いて当時盛大にひっくり返った僕でしたが、今聴くと案外イイよね。
アレンジでなんとかメタルに寄せようとしている辺り実に真面目だよな。
まぁバンドとしてはとんでもない迷走期でしたが。

この頃のカバーではGary Mooreが'87年にやった “Friday On My Mind”もありますね。



'91年にDAN REED NETWORKがやった
PINK FLOYDの“Money”も思いついたのですが、
Dan Reedをメタルに括っていいのかどうか悩んだ末貼るのはやめました。

'93年の3rdアルバム“The Spectral Sorrows”において
MANOWARをやっていた時点で僕の注目度は既に高かったのですが
翌'94年にリリースされたEP“Until Eternity Ends”に収録された



これが決定打となって僕はDan Swanoという人に入れ込んでいったのです。
我が国では専らメロディック デス メタルの嚆矢(の一つ)として
認識されているEDGE OF SANITYですが、
Dan Swanoの嗜好する音楽は狭小なジャンルの壁など
いとも簡単に飛び越えて行くのです。

同じTHE POLICEをやるにしても



こういうのならまだ幾らか分かり易いじゃないですか。
然るにDan Swanoは“Ghost in the Machine”('81)から選曲するのだ。
マジ最高だよな。



'96年にSACRED REICHがやったのは
OINGO BOINGOが'83年にリリースしたアルバム“Good for Your Soul”の冒頭曲。



いやー、渋過ぎだろ。
元曲については'83年USフェスティバル出演時の演奏を
TVK(テレビ神奈川ね)が流していたのを見た記憶が有るような無いような。
なんにせよ僕はこのカバーきっかけでDanny Elfmanの名前を意識し、
うわー、映画「ミッドナイト・ラン」の劇伴はこの人なのか!
と大いに興奮したのです。



まだ2000年に至る前なのに
6曲も貼ってしまったのでここらでいっぺん終わります。
この作文がそれなりに読まれるようなら続きを書くかも知れません。
…ねぇだろうなぁw

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小ネタ小ネタ小ネタ [日々聴く音楽]



カナダのTRAVELERがギリシャのno remorse Recordsに移籍、
2月の終わりに3枚目のアルバムをリリースとのこと。
好事家向け再発盤屋だったno remorseも今や立派な新譜配給レコ社よな。
TRAVELERは'20年の2ndアルバム以降殆ど音沙汰がなく、
'22年に



↑ これを発表したのみだったので
新譜のニュースに触れて大いに安心したワタクシであります。



SEAORMの3枚目がCD生産ラインの不備によって短期間ながら延期の憂き目。
手持無沙汰になったAngel Ontalvaは
'23年12月26日から年明け1月7日までの間
毎日1曲録音すると決めたらしく、
しかし段々曲に凝り始めてしまい結果8曲が完成したのですと。

Twelve Days of Winter / ANGEL ONTALVA / 2024
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bandcampの公開が1月8日なので完全なる録って出し。
しかしこれがかなり不思議な質感のアウトプットでとても面白いのだ。
本職であるギターとアンサンブルのためのベース、
そしてメロディのメインはキーボードなのですが
これを全てメロトロンの音色で賄っています。

貼れるのが無いのでアレなのですが、
メロトロンで環境音楽(的なもの)をやるという発想はかなり特異で、
実に怪異な音楽が出来上がったものだと感心します。

起伏はやや乏しいものの不穏なメロディにはちゃんと表情があって
途中から楽曲に凝り始めたというのが
この辺りに現れているのだろうと推測します。
後半の曲では堪えきれずにギターでインプロヴァイズしちゃうしw

多作な人なのでSEAORM以外は全てを追いかけている訳ではありませんが、
たまたま聴いたこれは相当面白かったです。



前々回作文時、まだMAGNUMの新譜は我が家に届いていなかったのですが
先行して公開されていた曲がMAGNUMの曲としては
なかなか評価しにくい感じだったので正直不安はあったのです。



もう、全然ちゃんとしたMAGNUMでした。
SPVというレコ社の(先行公開)曲を選ぶセンスが絶望的ってことなのか?
それともバンドが決めたのか?よく分かりませんけれども
聴き手の望む曲を出し惜しみしちゃ駄目だよな。
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新春プログレ(去年出てたヤツ) [日々聴く音楽]

前回作文の通り
正月休みの間は落ち着いて音楽を聴く気分になれず、
この3連休もいまいち落ち着かない感じだったのですが…



La Scienza delle Stagioni / ANDREA ORLANDO / 2023
adraorld2.jpg

LA COSCIENZA DI ZENO他、
多数のイタリアンプログレバンドでバッテリーを務める
Andrea Orlandoの、2枚目のソロアルバム。
'23年10月に出ていたようです。ふむ、これは気付かんかったな。
まぁ前作はamsからのリリースでしたが本作は自家盤なんだよね。
しかし中身は前作よりこっちの方がかなり良くて、
いやぁamsなんでこれ配給しないの?
そもそも前作はジャケット(夕刻の工場写真)と内容が
あまりにミスマッチですんなり耳に入ってこなかったのよ。
それに比して本作はもう、紛うかたなき抒情派イタリアンプログレが
ジャケットからして芬々と匂い立つじゃありませんかw

演奏陣はAndrea Orlandoの豊富な人脈を最大限活用した豪華な顔ぶれで、
現代イタリアンプログレの主だったところは
概ね網羅されちゃっている感じです。
一方前作ではAlessandro CorvagliaとSimona Angioloniの2人に歌わせましたが
本作ではMeghi Moschinoという無名の女性ボーカルが全編で歌っており、
これがまたなかなか良いんだな。

個人的には2曲目、7曲目に配されたイングリッシュホルンが
大変効果的で素敵だと思いました。
特に7曲目(アルバム終曲)は15分の長尺で
チェロ、ヴィオラ、バイオリンも加えてゴリゴリのシンフォプログレを
これでもかと叩きつけてきます。勿論メロトロンだってだだ漏れです。
Andrea Orlandoって凄くいい曲書くんだな、と、改めて感心したりして。



これはさぁ、手売りとは言え盤があるのだから
各専門店は仕入れないと駄目なんじゃないかと思う1枚であります。



後は…

Messages A Christmas Selection Box From Pallas
pallas xmas23.jpg

3年振りのクリスマスコンピレーション(デジタルDLのみ)。
ほぼ既発曲が占めるギブアウェイ(DLしたければ幾らか入れてね式)ですが
新譜のデモ(歌ナシ)が幾つか含まれているので、そりゃもう、ねぇ。

集中して、というよりはダラっと聴き流すのに丁度いい感じだったので
結構繰り返し再生していました。



短文ですが今回はこれで失礼しちゃおうかな。

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年末小ネタひねり出し [日々聴く音楽]

↓ 某店がいつまで経っても入荷しねぇから聴くのが遅くなっちゃった。



えっ、国内仕様盤が出てるの!?
そういやMARQUEE / BELLE ANTIQUEはTRAPEZEも紙ジャケで再発してたっけ。
まぁしかし大概訳分かんねぇチョイスだよな。

僕はGlenn Hughesという人に微塵も思い入れが無いのでアレなのですが、
Robin Georgeとのセッションについては
'08年に“Sweet Revenge”というタイトルで
KRESCENDO RECORDSがリリースしており
今般のHNE盤ってのは実は2度目のお目見えなんだよね。
KRESCENDO RECORDSだからカウントしないってのは…
それはさすがにちょっと無理あるよな。

KRESCENDO盤の10曲は
HNE盤に全曲引き継がれていますが(HNE盤は全13曲収録)
幾つかの曲についてはバージョンが違っていて、
これは単なるテイク違いか後編集なのか定かではありませんが
やっぱりマニアは両方聴かないとアカンと思うのです。

このセッションは'89年に行われたもので、
元々はRobin Georgeが自身のアルバムとして出そうとしていたみたい。
そこに当時薬物禍にあって行く宛てのなかったGlenn Hughesを参加させて
上手いことレコード契約を…という目論見が加わったって感じでしょうか。
結局本作はお蔵入りし、Robin GeorgeはSean Harris
NOTORIOUSで勝負に出ることになる訳です。

本作収録曲については如何にもGlenn Hughesに似合う
跳ねたリズムのハードロックが聴き処ということになるのでしょうが
僕のようなRobin Georgeファンからすると上掲のような、
完全にRobin Georgeのボーカルを想定して書かれた曲が染みるのです。
実際何曲かは後にRobin Georgeが再録音しており、それを聴いて
そうそう、これこれー!
と大いに盛り上がったのは言うまでもありません。



誰がなんと言おうと僕ぁこっちのが好きなの!



-話変わって。

The Birthday Party / MOTORHEAD / 1990
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'85年、バンドの10周年を記念する
ロンドンはハマースミスオデオンでの実況録音盤。
全般に物凄い勢いで突っ走るライブですがなんか急に聴きたくなったので。
'85年なのでカルテット期の演奏ですな。
ギター2本の“Ace of Spades”とか、結構カッコイイんだよね。

で、最後の“Motorhead”にはPhilthy Animalを始め
元メンバー他たくさんのゲストが登場するのですが、
ここでもLemmyがPhil Lynottのことをやっぱり「ふぃる りのっと」
紹介していることに気づいたのです。

なぁ、ホントに「らいのっと」の方が正しいのけ?
と、相変わらず小さな抵抗を続けるおっさんが独り。



ーついでに。

んー、なんだか全然勘違いしてましたが(老化)、
正月の干支シリーズ(一発出オチネタ)は別に毎年やってた訳じゃなかったのか。
調べてみたら'20年の子今年(卯)の2つしかありませんでした。
全然覚えていないという、なんというか、この。
で、やっぱり辰は難しいよね…だって実在しないし。
メタル関連ならDragon絡みなんて幾らでもあるけれどどれもあんまり面白くないし。
なので来年はナシの方向でひとつ(無責任)。
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漸く朝晩は冬って感じ [日々聴く音楽]

The Messenger / PALLAS / 2023
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フィジカルは未発送ながら(クリスマス~正月の混雑で
行方不明になるのは嫌だから年明けてからゆっくり発送でいいのよ)
デジタル版をみっちり聴き込んでおります。
僕が思うに本作は“The Cross & The Crucible”('01)以降の
「21世紀PALLAS」を(Paul Mackie期を含めて)
総括したアルバムではないかと。
ズバリ、重厚で落ち着いた「大人のポンプロック」ですなこりゃ。
しかし同時に、各曲のディテールを注視(聴)すると
いかにも'80年代のPALLASが得意としたフレーズやトーンが
そこここに配置されていることに気づきます。
要するに根っ子はなーんも変わっちゃいねぇのだ。

Alan Reedの復帰作ではありますが
当然のようにGraeme Murrayがリードを取る場面も多く
まぁきっとこれくらいの割合が喧嘩をしないで済む塩梅なのだろう、
などと考える僕です。
実際このダブルボーカル+コーラスこそPALLASの真骨頂であり
僕はこれが聴きたかったんだよね。

全6曲50分、終曲“The Messenger”に向けて
じわじわと山を作るアルバム構成は相当に見事で、
それぞれ単曲での魅力もさることながら
アルバムトータルとしての出来がかなり良いと思うのだな僕は。

今どき本作がどの程度の影響力を持って
聴き手の耳に届くのかは定かでありませんが
僕のような者にとってはコレ、大変な1枚なんだよね。
今年を代表する、とまでは言わないものの
この先大事に聴いていきたいアルバムであることに間違いありません。



Turned To Stone Chapter 2: Masamune & Muramasa /
HOWLING GIANT , SERGEANT THUNDERHOOF / 2020
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3年前のアルバムですがつい先日初めて聴いたのです。
ドゥーム、ストーナー方面に特化したレーベル、
RIPPLE MUSICのオムニバスシリーズ第2弾(現在は7まで出ているようです)。
このシリーズはLPの片面づつを2バンドでスプリットするのが基本フォーマットで、
本作はHOWLING GIANTとSERGEANT THUNDERHOOFが
それぞれ長尺の1曲で勝負しています。
HOWLING GIANTが「正宗」、SERGEANT THUNDERHOOFは「村正」をテーマとし
中2感溢れる色即是空をめくるめく音空間に展開していきます。
かかか、カッコイイじゃんコレ!

勿論HOWLING GIANTの流れで本作に辿り着いた訳ですが、
SERGEANT THUNDERHOOFも全然アリですな。
オーソドックスなサイケ、ストーナー感がやや強いものの
豪放磊落な印象は余りなく曲構成は結構細やかに組み立てられていて
…あ、イギリスのバンドなのか。なるほどね。

これもまた今年のお気に入りに決定です。



来年元日の干支シリーズ(一発出オチネタ)、
なかなかいいのが思い浮かばねぇ…。

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桔梗信玄餅アイスバー激ウマ [日々聴く音楽]

冷凍庫にストックしないとダメな奴に決定(デブ)。



ちょっとだけ注目すべき再発。

Yesterday and Today Live / Y&T / 1991
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従前は13曲収録だった1枚(CD)モノに
“Earthshaker”と“Rescue Me”の2曲を足して2枚組化。
特に表記はありませんがリマスターはされているものと思われます。
GEFFEN RECORDSからドロップアウトして
失意のまま'90年に行われた
(最初の)解散ツアーの模様を捉えた本作は
metal blade recordsからのリリースでした(今般再発も同様)。



いやいやいや、俺らまだ全然やれるよ!?
というやるせなさが鬼気迫る演奏に昇華した物凄いライブだと思います。
半分オリジナルメンバーじゃねぇし、というのはまぁ確かにその通りで
本当は“Open Fire”('85)がフルサイズのライブアルバムだったら
一番良かったのですが。
ただアレはアレで後からスタジオでかなり録り直しているんだよな。

結成50周年で来年早々に来日するってニュースをふと目にして
あぁ、Dave Menikettiは元気でやっているんだな、なんて思って
つらつら眺めていたら半年前に出ていたこの再発盤を見つけた次第。



-そして話はあらぬ方向へ飛んでいきます。

Echoes – Ancient & Modern / TREVOR HORN / 2023
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前作の評判が良かったのですかね?
またもや自分絡みの曲、全然無関係な他人の曲を取り混ぜて
いかにもTorevor Hornなアレンジで聴かせる1枚。
今回は生オケを前面に謳わず、その点正直ではありますが
全般にややビートに乏しいゆったりアレンジなので
ロック、ポップス的楽しみからは少し遠い感じもします。

果たしてTrevor Horn流“Smells Like Teen Spirit”なんて
誰か聴きたいヤツおるんか!?
などと憤りつつ、



↑ これはやっぱり、ちょっと聴いておきたかったのよ。
Robert Frippがギターを弾くFGTHってのは、これは相当な珍品よな。
この際Toyah Willcoxが歌うってのには目を瞑ってやるよ(何故上から?)。

しかし僕が一番気に入ったのはTHE CORRSのAndrea Corrが歌う
Billy Idolの“White Wedding”でした。
元曲に漂うウェスタン風味を
アイリッシュトラッドに置き換えるというのは
理に適った面白いアイデアだと思います。
あ、仕上がりはそこまであからさまに民族音楽ではないです。

他にもSteve HogarthにTHE CARSを歌わせてみたり、
独特の人選が結構面白いアウトプットに繋がっていると思います。

いやぁ、それにしたってNIRVANAはどう考えても無いわな。
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ハゲタカ?ハゲワシ? [日々聴く音楽]



いきなり貼ってみましたが、まぁその、なんというか…
ボッコボコに殴られて人事不省寸前のMOTORHEADみたいですな。
いやぁ、これカッコイイじゃん。

What a Weird Hill to Die On / OLD DIRTY BUZZARD / 2023
odbzd.jpg

しかしこの、ジャケットに描かれたバンドロゴのデザインに
懐かしきスラッシュメタルバンドの面影を感じた方がいらっしゃれば
それはかなり勘が鋭いです。

holyterror.jpg

これね。

で、こちらは元HOLY TERRORのKurt Kilfeltが
新しく組んだトリオのデビューアルバムです。

HOLY TERRORについては…ここには一度も書いていなかったっけ。
あぁ、AGENT STEELの作文でKurt Kilfelt個人の名前は挙げていましたね。
そのKurt Kilfelt、いつの間にやらZEKEを脱けていた(?)ようで、
なにしろハードコアは守備範囲外なので全然知りませんでした。
しかしギターには戻らずベース(とボーカル)なのね。

バンドのスローガンはLoud,Slow,Blaring,Metalということで、
まさしくそのまんまの音が怒涛のように繰り出される全9曲。
上掲、歌い始めまでが結構長い辺りに
スラッシュメタルっぽさを感じたりしつつ、
他にも11分にも及ぶ9曲目とかはなかなかそれっぽいのですが
しかしこのバンドにHOLY TERRORを求めるのはやっぱり違うかな。
まぁHOLY TERRORはKeith Deen(歌)が亡くなっちゃった時点で
どう頑張ってももう、絶対無理なのですけれども。

これは別バンドとして充分楽しく聴けるので僕としては全く文句ねぇっス。
いずれにせよKurt Kilfeltがいよいよメタルに帰還したということで
間違いはありますまい。



Safe on the Other Side / HIGH SPIRITS / 2023
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前作は…'20年か。
本作については特に書かなくてもいいかな、なんて思っていたのですが
またコレくっそ渋い曲をカバーしていたもんで
ちょっとだけ触れれておきたいなぁ、と。



EUROPE、しかも1st「幻想交響詩」('83)からですよ。
やはりChris Blackは僕のような聴き手のツボを突くのが異様に上手い。
うむ、これはアリだよな。



そんなこんな、今年もあとひと月ちょっとで終わっちゃうねぇ。
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食べるのは1日1個(休日は2個) [日々聴く音楽]

台湾みやげっつったらやっぱり糖村のヌガーよね。



An Extraordinary Life / JOHN WETTON
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故人の、ソロ名義での活動をまとめた8枚入りの大箱。
大体これが欲しい人ってば
6枚のソロアルバムは既に持っている人が殆どでありましょうから
結局2枚のボーナスディスクのために
このセットを買い直すハメになっている訳です(苦笑…いや、笑えんわ)。

John Wettonについては僕なんぞがここに書かずとも
とんでもないマニアが一杯居ますからそちらを見ていただければ良いのですが
やっぱり僕のような捻くれた目線からも気になる曲について記しておきたく。
僕が注目したのはDisc8“The Rarities 2”の中後半4曲です。

まずは
12.Winner Takes It All (demo)
13.Mind Over Matter (demo)
14.Gypsy Soul (demo)
この3曲。

いずれもGiorgio Moroderの作曲、
これ等はSylvester Stallone主演の腕相撲映画“Over The Top”('87)の
サントラ用に書かれたものです。

3曲のうち“Gypsy Soul”はASIA名義で本チャンにも収録されました
残る2曲は他のミュージシャンにボーカルを差し替えられています。



主題歌的扱いのこちらを歌ったのはSammy Hager。
この録音の際リズムギターを務めたのが誰あろうEdward Van Halen
(リードギター弾かせろ!とは決して言わない奥ゆかしさよ)。
結局このセッションが縁となってSammy HagerはVAN HALENに加入する訳です。

そして“Mind Over Matter”を差し替えたのはLarry Greene。
誰?と問われれば



'80年代FORTUNE瓦解後(↑ は'19年再結成盤)ソロでやっていたのです。
因みにサントラでは“Mind Over Matter”の他にもう1曲歌っています。
もっと言えば(話はズレるけど)“Top Gun”のサントラでも1曲歌ってるのだ。
割とGiorgio Moroderに重宝されていたんだな。
結果売れたのはKenny Logginsだったけれど。

そして
15.Wasted Time
はここのブログではお馴染み、Robin Georgeとの共作曲。
'86年にDon Airey、Carl Palmerと共にライブをやっているので
多分その時期に書かれた曲だと思われます。

この曲はROBIN GEORGE'S LOVE POWER名義で'11年にリリースされた
“Love Power and Peace”に別バージョンが収録されています。



結局'80年代後半のJohn Wettonってのは
メインストリームを睨みながらあちこち彷徨していた感じですよね。

-うむ、実に僕らしい切り口w



そして昨日急にYouTubeに挙がって来たのは…



えっ、DEMONがFRONTIERS Musicと契約したの!?
いやー、実に意外なことで…しかしこれはいいことだと思います。
新譜もあるみたいなので楽しみに待つことにします。
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ユーロロック三昧 [日々聴く音楽]

I Want / PLUS 33 / 2023
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'20年のデビュー作(未聴です)に続く2枚目のアルバム。
フランス東部、ストラスブール出身のバンドは
鍵盤奏者のDidier Grillotを中心として結成されました。
インストゥルメンタル主体の4リズムをベースに
各種管楽器や声(語りやスキャット)が加わります。

ジャケットからなんとなく想像されるところは瀟洒なアヴァンスタイルですが
その実かなり王道のシンフォニックロックで、僕は結構驚いちゃったのだ。
Didier Grillotは各種シンセサイザーサウンドを駆使しつつ
根本的にはピアニストであることの自己同一性を強く主張しています。
管楽器が主旋律をとるパートでエレクトリックピアノ
(あんまりRhodesっぽい音ではないけど)やオルガンの音色を合わせて
ちょっとジャジーな雰囲気を醸し出したりして、
細やかなアレンジのセンスが非常に良いですな。

アルバムは長尺3曲の合間を小曲で繋ぐ全5曲。
2曲目の“To Know”はアコースティックギターのソロ、
4曲目“ Ouvrir la Fenetre”は語りをメインに
鍵盤がバックグラウンドにふんわりと流れます。
そして長尺3曲についてはいずれも(一部些か強引な展開も含みつつ)
練り込まれた構成の起承転結がプログレ耳に大変心地よく、
最長ほぼ20分の3曲目“To Have”は
几帳面にメロトロンで締め括るお約束も素晴らしい。

なんかふいに現れた本格派って感じで聴き応え充分、
これはかなり楽しいアルバムだと思います。
フィジカル(CD)あり。自主盤手売りと思われます。



Bokeh / LOGOS
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'20年4作目に続いての本作は純然たる新作ではなく
バンドの初期2作をまとめてリミックス、リマスターしたもの。
今までフィジカルリリースの無かった両作ですが
今般めでたく初CD化となりました。

で、ちょっと気になることがありまして、
勿論ジャケットのカメラとアルバムタイトルについてです。
前作“Sadako E Le Mille Gru Di Carta”が日本の史実をテーマとしていたので
まさか、と思ってバンドのステートメントを読みましたところ…
うん、やっぱりこの“Bokeh”ってのは「ピンボケ」の「ボケ」で間違いないようです。
曰く“Bokeh” means out of focus.だそうで。
初期作についてはまだバンドとしての焦点が定まっていなかったこと、
そしてそれを古い写真のように感じてこの題としたのですと。
ふむ、なかなか面白い発想で納得性も高いですな。



しかしBokeにhが付いてしまうと
我々日本人には「このボケェ!」ってニュアンスに読めちゃうのですが、
これは黙っていた方がいいんだろうなぁ…。

※以下'23年11月22日追記
もの知らずって恥ずかしいですね。
Bokehってのは写真用語として全世界の共通語になっているんですって。
へぇえ、そうなんだ。
だけどさぁ、やっぱりhは要らない気がするよねぇ(負け惜しみ)。
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急に寒い [日々聴く音楽]

昨日冷房今日暖房って感じでエアコン掃除のタイミングが無いじゃないか。

Moving Forward / VAMOOSERY / 2023
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プログレを自称しつつもそこまでティピカルでない点は
同じ英国のLAST FLIGHT TO PLUTOと似た匂いを感じたりしますな。
因みにLAST FLIGHT TO PLUTOは去年出たEPと新しいアルバムが
(作文はしませんでしたが)結構良かったです。

-えーと、そうじゃなくて。



バンドは2016年以降単曲をぽつりぽつりと発表していたようで、
本作はそれ等+新曲で構成されたデビューアルバムです。
なんかYouTubeのお奨めに



コレ ↑が挙がっていて、割とガッチリ心を掴まれてしまったのだ。
(古臭い手法ではありますが)ちょっと野心的なリズムのアレンジに感心したの。
ああ、これはアリだと。
ツインギター編成というのもLAST FLIGHT TO PLUTOと同様で
やはり類似点は多いように感じました。
アルバムではギターの片割れが兼務するキーボードも効果的に響きますが
ライブは客演を加えない限りかなりロッキンなノリになるのではないかと。

ボーカルのややもったりしたテンポ感が
このバンドにおいては最もプログレ的だったりして、
結構いいバランスのバンドなんじゃないかと思います。
そして更にRob Aubreyによるミックスとマスタリングは
本作にとってコマーシャルな話題だと言えましょう。

完全手売りながらCDがあります。デジタルより1曲多いらしいです。



前回作文のコメントに書きましたのでついでにちょっと貼っておこうかな。



50周年記念コンサートの初日は1stアルバムの全曲演奏+グレイテストヒッツ。
コメントにも書きましたが正直僕は3日目(3rdアルバム全曲+)の方が良かったなぁ。
そしてステージの端っこにギターがもう一人いて
都合クアドラプルギターになっていますが
Albert Bouchardが客演していたのね。
ドラムは叩かせてもらえんかったか…。

まぁいずれにせよ買わないという選択肢はない訳ですが。
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